蕎麦打ちを楽しむ・・1
団塊の世代が定年を迎える時代です、団塊の世代は「金の卵」と持てはやされ、バブルに向かって成長を続けた日本を支えてきました。今その人たちが第2の人生に田舎暮らしを望んでいますが連れ合いも第2です!、とは為らず奥様の同意を得ることが最大の難関のようです。
会社の仲間だけの夫と近所から趣味の仲間まで社交界を仕切っていた奥様とでは人生そのものが違います。自然が、森林が、田畑が、、、仲間です、と言っても説得力には乏しいと思います。「農業をしたい」が田舎に暮らす夢の一位です。
信州では自然の中で行う農業は多くの地域で年一度の体験です。自然は四季を繰り返します。各々の季節もやはり年に一度だけしかやってきません。四季、、生きている自然と仲良くなり、この幸せな気持ちを奥様に知って戴き、共有できることが「田舎暮らし」の秘訣かもしれません。
「無芸塾」が信州・姫木平別荘地にある。創立は1999年、田舎暮らしを目指して定年後、長野県小県郡長門町で別荘生活を楽しんでいる人たちの集まりである。長門町には6箇所に概ね2,700戸数の別荘があり、その内の3箇所の人たちが塾生として参加しています。塾生は26人、夫婦での参加が半分あります。
「無芸塾」は別荘地での互助的な意味合いや、趣味の交流などを主として月一度の会合と会報を発行しています。塾生は定住の人、夏の避暑だけを目的に居住する人、時々訪れる人など様々です。別荘内の景観保護やお祭りボランティヤ。別荘の人たちの協力で図書館つくりなど、仲間の環と逸品持ち寄りのお酒の会が楽しい別荘生活を支えています。
信州と言えば「蕎麦」と言われています。生産量は北海道の2割、福島県に次いで3位です。蕎麦が長野県で最初に生産されたと言われ信州蕎麦のブランドが確立されたと考えられます。信州に移り住む…その町で観光客を相手にする「蕎麦打ち道場」の開設を知り補助員として採用されました。
農家のおばさんの手打ち蕎麦が売り物です。補助員として先生であるおばさんの送り迎え、道具の用意、片付けなどの雑用でおばさんの手ほどきを盗んで蕎麦打ちの極意を習得しました。先生気取りになったので、我が家に「夢芸庵」なる囲炉裏のある工房を設けて蕎麦打ち体験教室を開きお客様と一緒に蕎麦打ちを勉強してきました。
極意は別の機会にご紹介しますが、信州…蕎麦…蕎麦打ち…交流 の図式から地域の人たちと知り合い、おばあさん先生から地域の伝統や文化を教えていただくことで本物の田舎暮らしを知ることと、肌で感じることのできる楽しさを貰い嬉しく思っています。
蕎麦打ち道場の名人が「歌会始」に召された人ですが、普通のおばさんで可愛がって戴いたのが縁で短歌を知ることになりました。町の短歌会に入会して毎月1首詠み、会員の方たちの批評を受けています。平均年齢が80歳を越えるような元気な先生方の評をお聞きして「なるほど」なと教えられることの多いのに驚いています。
私の住まいは標高1,400mもの森林地帯にあり自然の風情が詠の題材になっていますが同じ町の人たちにとっては自然環境の違う別の世界と映っているようです。先生方がお子さんの頃は人の住んでいなかった山林だったことを考えますと当たり前かも知れません。その他に町の広報誌にも投稿しています。多くのことを31文字に凝縮する作業はボケ防止に良い、自然や社会のことを見る上で多角的になる、と言う気がします。
田舎の町で多くの知的なお年寄りの人たちにお会いする機会を得たのも蕎麦打ち>>短歌会、人と人の繋がりに感謝しています。
短歌を楽しむ
定年時期を迎える団塊の世代が「ふるさと回帰」の言葉に踊っていますがテレビでも「一ヶ月10万円で暮らせる田舎探し」なる番組が持て囃されている。企業戦士として日本の経済成長を担って来た人たちは消費経済の牽引者とされ、多くの消費財がこの人たち向けに開発され販売されてきました。大きな市場と認識されてきたのが団塊の世代です。
都会での成功を夢見て旅立った人たちも激動を生き抜いた今、田舎に目を向け始めました。しかし、都会を中心に成り立つ経済中心の社会は、田舎の生活環境を食い物にしているのではないかと感じます。農村や農林業が経済として必要になったとき田舎を取り巻く経済や人や資源が「都会人」の食い物のとしての経済区域となってしまうことを危惧しています。
田舎、農村の危機を本気で救ってくれると思われる「団塊田舎世代」の人たちを歓迎しています。田舎に暮らすことは素晴らしい!。
しかし、団塊世代様 消費経済の牽引者としての思惑で繰り広げられている田舎志向商法には惑わされないで下さい。お待ちいたします。
* *田舎の危惧については私見を別に書かせてください**
団塊世代の田舎志向 May 25, 2005
田舎暮らしと趣味は皆さんの田舎志向の原点になっているようです。別荘地の多いこの地域には芸術家や手工芸品を楽しんでいる人たちがたくさん在住していることで知られています。自分から名乗らないのが余裕の人生を送って居られる証拠ですが私たちにとっては仲間入りの機会が無く残念です。
私達の町では別荘に住む陶芸家やガラス工芸、木工、彫刻家など、作品の展示会などを開催して紹介する「匠の会」を運営しています。自分の芸が職業の人たちですが気軽に体験や教室を開いて趣味の領域の人たちとも交流をしていただいています。しかし、隠れた芸術家も多く時々びっくりするような人が在住していることを聞くと驚きとともに素晴らしい田舎暮らしの場があることを誇りに思っています。
趣味を持つこと、生かすこと、それが出来る田舎暮らしは別荘地を選ぶのが良いのかも知れません。みんな趣味の生活を望んでいますから気兼ねなく自慢できます。田舎暮らしは「芸術家を目指せ!」が原点なのかも知れません。長生きできます。
芸術家を目指せ! May 25, 2005